ビールなどのアルコールと一緒に食べることの多い枝豆ですが「糖質対策」にも効き目があると言われています。
なぜ、枝豆は糖質対策になるのでしょう…?今回は枝豆の栄養価や糖質抑制の理由をお話します。
血糖値が上がるとインスリンが分泌される
このインスリンは血糖値を正常に保たせる大事なホルモンです。
しかし糖質をとりすぎるとインスリンが不足したり、正しく機能しなくなったりし、血糖値が上昇してしまうリスクが高くなります。
また、糖質のとりすぎは中性脂肪が増加するため肥満の原因にも繋がります。このような高血糖や肥満体にならないためには、適切な糖質対策が必要になるのです。
枝豆の栄養素&糖質対策に効く理由
・枝豆の持つ栄養素
枝豆は植物学上ではもともと大豆ですが、熟れきる前の段階で収穫されるため、農産物では豆類ではなく野菜に類します。
そのため枝豆はイソフラボン・サポニンといった大豆の持つ栄養素と、ビタミンC・カロチンといった野菜の持つ栄養素の両方を豊富に含んでいます。
・糖質対策に効く理由
枝豆は低糖質で、ビタミンやたんぱく質、コレステロールを低下してくれるサポニンなど、糖質対策をするうえでありがたい栄養素が豊富です。
これらの栄養素には血糖値の急な上昇を抑えてくれたり、インスリンを分泌してくれるすい臓のはたらきをサポートする効果があります。
また、血糖値を安定させて糖分や脂肪の吸収を抑制する効果を持っているのが葉酸という栄養素なのですが、枝豆はこの葉酸も潤沢に含んでいるので糖質対策に適した食品といえます。
・枝豆の食物繊維
枝豆についている薄皮には食物繊維が豊かに含まれており、腸内環境を整えてくれます。
さらに食物繊維も血糖値の急激な上昇を抑えてくれる効果が期待できます。
お酒と枝豆の相性について
・ビタミンB1
アルコールに入っている糖分をエネルギーに変えてくれるのがビタミンB1です。
アルコールの代謝にはビタミンB1が必要となります。
ビタミンB1はアルコールを飲むと不足してしまう栄養素なので枝豆を食べることが有効です。
・メチオニン
枝豆に含まれるアミノ酸の一種であるメチオニンという成分は肝臓のはたらきの手助けをしてくれます。
またメチオニンは脂肪の増加にブレーキをかけてくれます。これはメチオニンが脂肪を分解する作用を持っているからです
・その他の栄養素
枝豆はその他に、オルニチン・コリンなどの成分を含んでいます。
オルニチンは肝臓のはたらきを補助してくれるアミノ酸で、コリンは肝機能の向上に期待できます。
このように、枝豆をお酒と組み合わせて食べると糖質対策はもとより、さまざまな効果を発揮してくれるのです。
枝豆を美味しく食べるには
・塩茹で
枝豆の食べ方で最もポピュラーなのが塩茹ででしょう。
塩茹でで枝豆を美味しく食べるには、まず塩で揉んだ枝豆を塩加減4%ほどのお湯で茹でます。茹で時間は4、5分程度が適当です。
茹であがり直後に氷水に浸して冷やすと枝豆が水っぽくなり塩も抜けてしまうので、ザルで水を切ってからうちわなどで扇いで冷やすと良いでしょう。
・塩茹で以外の食べ方
茹でた枝豆に飽きてきたと感じたら、焼く・揚げるなどいろいろな調理法で食べることもできます。
枝豆を焼く場合は、塩揉みした枝豆をフライパンで焦げ目がつくくらい蒸し焼きします。枝豆の素揚げや枝豆の炊き込みご飯なども枝豆を美味しく食べる方法のひとつです。
またサラダに枝豆を加えてみたり、茹でた枝豆をすりつぶしてスープを作ったりとさまざまな食べ方が考えられます。
枝豆の新しいオリジナルな料理を考えて、新鮮な食感や味覚を味わいながら栄養を蓄えてみませんか。
・冷凍枝豆
収穫したてで冷凍した枝豆は栄養素を失いません。市販の冷凍枝豆は収穫してから短い期間で冷凍しているため、栄養素は残ったままです。
冷凍枝豆は自然解凍や流水解凍、お湯や電子レンジで解凍しても栄養素は逃げていかないのでお好みの方法で解凍すると良いでしょう。
枝豆の糖質対策まとめ
枝豆には糖質対策をするのに適した栄養素がたくさん含まれています。そして糖質対策以外にも、アルコールとの好相性などさまざまな健康効果もみられる食品です。
また、塩茹でして塩分が高くなった枝豆を多く食べ過ぎると塩分過多になり、高血圧や腎臓病、心臓病につながります。
枝豆が糖質対策に適した食品だからといって枝豆ばかり食べていると栄養バランスを崩します。バランスの良い食事のなかで枝豆を「効果的に食べていくこと」が、正しい糖質対策となるのです。